
商品とサービスの総売上高は2兆ユーロを超え、ドイツは世界第三位の経済圏となっています。ドイツはEUのGDPの20%を占めており、ヨーロッパ経済を推進する原動力にもなっています。2008年の輸出高は9950億ユーロで、世界をリードしました。この目覚しい数字は、ドイツの商品が国際的レベルの品質を持つ事に起因するだけでなく、卓越したマーケティングと政府の政策にも起因しています。こうした理由からドイツ経済は2007年に、専門家の予想を裏切り2.6%の成長を遂げました。強力な直接投資、健全な労使関係、政府の綿密な方針と奨励策が、景気上昇の長期的な維持と長期的成長の基礎の構築を約束しています。
今日の経済状況は私たちに高い要求を科しています。経済基盤をより強固なものにするためにも、改革と市場への新しいプログラムの導入が期待されています。投資企業の誘致に始まり、教育・輸送インフラ網の整備や、融資プログラムの拡張などが計画されています。これらの措置により私達の経済をさらに前進させ、現在と未来への大きな挑戦ができるわけです。
ドイツ経済は、「政府と住民と民間セクターは、全ての人の安全と利益を保証するために協力すべきである」という原則に基づいています。民間企業は、ビジネスに保護と権利をもたらす法律に支えられています。政府は創造性や技術革新、および商品やサービスの円滑な供給を促進しようとしています。これは経済的需要に即した雇用改革や教育改革や、ビジネスに対する財政的支援を通して達成しています。さらにドイツ政府は安定した経済と社会環境の育成、および高度に発達したインフラの整備を堅持しています。そのため政府は教育、医療、児童保護、およびその他の健全で活力があり生産的な社会の促進に役立つサービスを支援しています。
ダイムラー、SAP、シーメンス、バイエル、BASF。ドイツを考える時、まず頭に浮かぶのはドイツの大企業でしょう。しかしドイツの本当の経済的繁栄は、中小規模の企業によってもたらされています。何万社もの中小企業は国の労働力のほぼ70%を雇用しており、エンジニアリング、再生可能エネルギー、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーを含む様々な分野でドイツを経済の最強国にしています。中小企業をベースにした経済組織なので、新しい企業もより容易に市場へ参入でき、より早期に成果を上げる事ができます。さらにこのような環境のため、企業は高度に専門化されています。その専門性の高さゆえに、市場の隙間を埋める事が可能になっています。
対独海外投資額は4600億ユーロで、ドイツは非常に人気の高い事業目的地になっています。世界的な大企業500社を含め約4万5千社の外国企業が、ここドイツで事業活動を展開しています。2006年、米国からの投資額は480億ユーロに達しました。これは、他のヨーロッパ全体からの投資総額にほぼ匹敵します。企業経営者は、ドイツの世界的に有名な高精度エンジニアリング、熟練した労働者、卓越したインフラを高く評価しています。言うまでもなくドイツはヨーロッパ最大の国内市場です。さらに政府は法人税を引き下げ、労働市場をよりフレキシブルにして官僚的な面倒な手続きを削減しているので、ドイツへの投資はもっと容易になるでしょう。
ドイツにはヨーロッパで最も信頼の高いエネルギー・インフラや、最も高度なインターネットと通信インフラが整備されており、コストも比較的低めに設定されています。独政府は、商品・情報・人の安全で迅速な移動を促進しています。全ての大陸横断道路は、ヨーロッパの中心に位置するここドイツで交わるので、顧客、納入業者、供給元へのアクセスが極めて容易です。またドイツには空港、海港、内陸部の港、航路、鉄道の高度なネットワークが構築されています。倉庫保管センター、フレート・ビレッジ、陸・海・空の交通機関をあわせて利用するインターモーダル施設により、商品は予定通りに配送されます。従業員250万人をかかえる物流会社6万社は、ヨーロッパ最高の売上げレベルを誇っています(2006年は1700億ユーロ)。西ヨーロッパの物流サービスに支出される7300億ユーロのうち、23%がドイツで消費されています。
ドイツは、ヨーロッパで最も高度な訓練を受けた信頼できる労働力を提供しています。ドイツの従業員の専門的技術と資質は世界的に認められ、賞賛されています。ドイツ人の84%は大学入学資格(Abitur)を持っているか、職業訓練を経ての資格認定プログラム(Secondary StageⅡ)を修了しています。これは経済協力開発機構(OECD)の平均67%を上回るものです。ドイツの労働力は、単位労働コストは低下している一方その生産性は世界最高レベルにあります。賃金は安定して保たれています。さらに労使関係が優れているので、ドイツの労働者はヨーロッパで最も意欲的かつ忠実です。職業訓練学校は市場の動向を見守り、市場の需要の変化に直ちに対応させるためにそのプログラムを調整しています。391の大学と応用科学大学は、極めて優れた資格を持つ専門家を輩出しています。2007年には4,4000以上のエンジニアが誕生しました。35%のドイツの労働者が科学者か技術者として働いています。さらにドイツ政府は、市場の需要の変化に労働力をフレキシブルに適合させようと労働法の改正を行なっています。
国際的に尊敬されている数々の科学者やノーベル賞受賞者は、技術革新の世界的リーダーであるドイツの長い歴史の一部となっています。「メイド・イン・ジャーマニー」は疑う余地のない品質保証マークです。ドイツの企業、大学、政府は、年間557億ユーロを研究開発部門に投入しています。年間の特許登録件数では、ドイツは米国に次いで世界第二位につけています。ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、IT、通信技術などの分野の製品と研究は世界レベルにあり、ハイテク製品においてはヨーロッパで第一、そして界第三位の輸出国でもあります。経済協力開発機構(OECD)によると、ドイツは世界一の科学、技術における人的資源の豊かな国であるとされています。ドイツの大学や研究機関は企業と密接に協力しており、世界市場への洗練されたアイデアや最先端技術の移転を促進しています。
ドイツは国際貿易見本市の世界的なリーダーです。ドイツは製品とサービスの世界最大のプロバイダーの一つであり、国際産業貿易見本市の三分の二(約160)がドイツで開催されています。これにはIT、観光、建設、食品、自動車の世界最大の貿易見本市も含まれます。世界五大貿易見本市のうちの四つがドイツで開催され、国際貿易見本市の最大の主催者の半数がドイツを拠点としています。書籍、ボート、家具、食品などの貿易見本市の開催はチャンスをもたらします。1000万人近い人々と17万社以上の出展者が、これらのイベントで出会います。世界の人々は、新しい製品やサービスを宣伝したい思った時、または知りたいと思った時にドイツへ来るのです。